アニマルアイズ・動物の目で環境を見る1・ごちそう砦
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動物の鋭い目と鼻はゴミの山にごちそうを発見します。ゴミ問題を動物の目を通して考えます。
長野県の山の中で、ぼくはあたらしいごちそう砦に出くわした。そこは、リンゴ捨て場。売り物にならないリンゴが、果樹園からトラックではこばれてきて、大きな穴につぎつぎにすてられていた。大きな発酵しかけたリンゴの、あまいにおいでいっぱい。ニホンザルの親子がやってきた。おいしいところだけ、ひろってはかじり、ポイ。またほかのリンゴをあさる。山ほどあるんだから、けちなことはいいっこなしだ。ちょっとくらいキズがあっても、リンゴはおいしい。サルの中には、やがて、果樹園の木になっているリンゴのほうが、もっとおいしいことに気がつく、頭のいいヤツもいるだろう。 (本文より抜粋)
- 定価:1890円
- 対象年齢:小学中級から
- 22.6cm×22.4cm/36ページ
- ISBN-13: 978-4035262107
- 初版:2002年3月
- 著作:宮崎学 写真・文
- 出版社:偕成社